Trevor Horn: Vocals & bass on 5
Chris Squire: Bass, vocals, and piano on 5
Geoff Downes: Keyboards
Alan White: Drums
Steve Howe: Guitars
Jun Green
Jun
Greenのドラマ 3
裏ドラ80分2枚勝負 Part1
1.「Machine
Messiah」
とりあえずDRAMA
Tour Liveで1曲、よーく聴くとトレバーホーンの弾くギターパートが解ります。
アンダーソンと違って(失礼!!)結構PAもフロントに出してます。
「Video Killed
the Radio Star」
2.Buggles/The Age
of Plastic
3.Bruce
Woolley & The Camara Club/English Garden
4.Geoffrey Downes/Vox Humana
5.KORG 01/W
DEMO CD
ジェフダウンズの名刺代わりの1曲としてYesの後Asiaでも演奏。Solo(4)でもセルフカバーしており、シンセメーカーのKORG社とのエンドースメントCD(5)にはKORG0 1/Wのオールインワンシンセのみで「Radio Star」として収録、意外とセルフカバーと近い出来上がりで(ボコーダー無し程度)、打ち込みの完成度がわかる。Bruce Woolley & The
Camara Club(3)はBuggles(2)より遅れて発表されているが、
こちらはテクノよりも当時の「パンク」なロンドンの雰囲気が出た感じ。
6.「White Car 〜 Video Killed the Radio
Star」
DRAMA Tourのライブより、このパターンはASIAでも同様に続く。形態はYES時代はフェアライトのシーケンス+シンセ+ボコーダーなのに対してASIA時代はピアノソロへと変化する。多分バンドの「メンバー」ではなく「リーダー」に移行するにつれて「投資できる経費」が増えて、単独でのグランドピアノのステージ使用が可能になった為か?
「White
Car」
7.Geoffrey
Downes/Vox Humana
8.DRAMA
Tour Live
セルフカバー(7)は意外とインパクト無く大人しいアレンジ、DRAMA Tourの(8)はアンコールで演奏されていたアカペラだが、何か「Leave it」を彷佛させるハーモニーである。ちなみに歌詞の「Man」とはゲイリーニューマンの事だそうである。
「Does It Really
Happen?」
9.DRAMA
DEMO 10.DRAMA Tour Live
「Tempus
Fugit」
11.DRAMA
DEMO 12.DRAMA Tour Live
「Run
Through The Light」
13.DRAMA
DEMO
こうやって聴き比べると面白いものである。詳細はDRAMA論をどうぞ。
「We Can Fly
from Here」
14.DRAMA Tour Live
ライブナンバーとして採用されていた曲で、他にも「Go Through This」が確認されていいる。
この曲は後にBuggles「I am a Camera」の12inchSingleのB面にもなった曲。何れもジェフとトレバーが主導権を握っていた曲であり「YESの3人」がいかに「2人」に頼っていたのかが伺える曲である。全編にわたるエレクトリックグランドピアノ(YAMAHA.CP80)がなんとも言えず時代を感じさせる。ちなみに「2人」が初めて「YESの3人」とスタジオに入って演った曲だそうである。
15.「Roundabout」DRAMA Tour Live
うーん苦しいね!! やっぱジョンアンダーソンの物真似は辛い!!
16.「Adventures
in Modern Recording」 Buggles/Adventures in
Modern Recording
おまけですが、次の「裏どら2」への橋渡し。
裏ドラ80分2枚勝負 Part2
「Living
in a Plastic Age」
1.Buggles/The Age
of Plastic
2.Geoffrey Downes/Vox Humana
(2)で歌うのはジョンペイン、後のASIAの事前予告的作品、だがこの頃ライブでジョンとカールが組んでいた(そう言えば最近も組んでいたね!!)Keyはドンエイリーだったりしてややこしい時だった。
Buggles/Adventures
in Modern Recording
3.「I am
a Camera」(Into
the Lens)
4.「Vermilion
Sands」
このアルバム、ジェフは4曲にしか関わっていないが、何故か? 単純な話、隣のスタジオでリハーサルしていたメンバーがスティーブハウ、ジョンウェットン、カールパーマーだったからである。まるでYES加入劇の再演。そしてこのアルバムの次にトレバーホーンが関わったのがFGTHとYESであり、1982年の音楽業界を震撼させる人の流れがこのアルバムの裏側にあった・・・。何れの楽曲も良質のアレンジが施されており、当時の歌謡曲に多大なる影響を与えたもんだった。 しかもYESのネタを堂々公開するなど、決してYESを好きで「辞めた」訳でない事を証明した作品。リズムボックスがRoland.CR-78なのが良い!! トレバーのBassの力量が良く解る。
5「Owner of a Lonely Heart」
YES初の全米No.1として語られるが、同時にプロデューサー・トレバーホーンの初の全米No.1ヒットであり「Video killed the Radio
Star」のヨーロッパ各国のNo.1ヒットと兼ね併せると世界規模での成功を収めたプロデューサーとなった訳である。ちなみに後にArt of Noiseを結成するゲイリーランガンがエンジニアとしてクレジットされているのも要注意! 当時のデジタルの達人2人よるプロデュースとエンジニアリングがYESを復活させ、トレバーの進むべき道を確定させたともいえる。
この曲の音楽的特徴はイントロの「オケヒット」と「ギターソロのハーモナイズ」であるがフェアライトシンセでのオケヒットはバグルス2ndで既に原形(4)が見え隠れしている。この曲のヒットを契機にZTTレーベルの「トレードマーク」としてArt of NoiseやFGTHでの「世界的乱用」時代の幕開けとなり現在のシンセの世界規格音のひとつとなった歴史的定番音色。
ASIA
7.「Only
Time Will Tell」
8.「Don't
Cry」
もはや説明不要のナンバー、当時のフェアライトでしか出せない音色がふんだんに使われている。
しかも使用されている音色が多く、アマチュアにとっては悔しい程贅沢な響きであった。でもやっぱスティーブハウとのコンビネーションの良さは良く解るし、ジョンウエットンとの共作にしても「偶成和音によるサスペンディッドなコード進行+通奏低音的同音連打」を基本として「ドラマティック」な楽曲を生み出した才能に敬服。特にジョンウエットンのメロディセンスを最大限に生かしたパートナーとしてはジェフが一番ではないだろうか?? ASIAを聴いた後にジョンの「Caught in The Crossfire」を聴くと「デモテープ」に思えてしまうのは何故だろう(でも結構好きだったりする)。
GTR
9.「When
the Heart Rules the Mind」
10.「The
Hunter」
「GTR」のプロデューサーとしてジェフの仕事であるが、(10)はジェフの単独作曲デビューである。スティーブハウがどれだけジェフを信頼していたのかASIA 〜 GTRでの流れを見れば良く解る。
得意の擦弦楽器的フェアライトが随所にみられ、このアルバムのサウンド構造を演出・支配しているのが面白い。フレーズではなく「音色」で主張するプロデューサーとしての視点を守り抜いた方法論には感嘆する。あの「Heat of the Moment」の後半のインスト部の「琴」のサウンドで作られた世界の延長にこの作品はある。その姿を望んだのはハウだったが、ハケットは望んでいなかったのが残念。
11.「Maney Talks」 Ride the Tiger
12.「Affairs
of Heart」 ELP/Black Moon
(11)はグレッグの自宅録音であるが、ジェフがバック全てを担当。なお他にマイケルジャイルスが参加した楽曲も残っている。よく聴いているとサビのシンセのリフがかなり「庶民」していて面白い!
多分音色からしてKORGのオールインワンシンセである。同じ時期の共作でありながら(12)は再結成ELPで採用されたもの。グレッグの「幸運男節」がしみじみする曲だが、ジェフ自身「憧れ」のキースエマーソンに自分の曲を弾いてもらえて嬉しかったそうである。しかし(11)に関しては再結成ELPに「Paper Blood」と言う歌詞もメロディも酷似した曲が存在しており、もしや??と思う次第である。
13.「Starship Trooper」
DRAMA Tour
Liveの音源であるが、ジェフのキーボードはトニーケイに近い雰囲気を出している。
14.「Relax」 Frankie gose to
HollyWood
15.「Look of Love」 ABC
プロデューサーとしてのトレバーホーンの実力、当時のMTVではASIA等と張り合っていたのが今から思うと・・・とにかく「シングルヒット」をいともたやすく連発した事実は認めよう!!
他にも産業ロックと呼ばれた時代のフォリナーをプロデュースしたが、あまりにトレバー色が強く発売中止をアーティストサイドが決めるという事件もありましたなぁ・・・
16.「Adventures in Modern
Recording」Buggles/Adventures in
Modern Recording
「ただ録音現場で遊んでいるのさ!」 なーんて良い歌詞なんだろうと思うと同時にライブステージを捨てた男の夢がイントロのSEの拍手喝采にこめられいるような・・・YESを脱退したトレバーホーンの「天職」決意表明とも思える曲である。SEでクリススクワイアのクレジットがあるが、ある意味本当にトレバーホーンに対して「拍手」を送っているのかな?